日本における亜鉛めっき浴の発展の歴史

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めっき浴の分類と特徴

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めっき浴特徴

・シアン化亜鉛めっき浴 (普及度40%)

古くから普及しているもっとも一般的な浴。
2次加工性が良好で、めっき被膜均一性に優れるので、プレス小物や複雑な形状のものに適している。
シアン浴からシアンを除いたアルカリ浴で近年急速に普及してきた。

・ジンケート浴 (40%)
めっき被膜均一性に優れるので、プレス物やボルト、ナット類に適用されている。2次加工性はシアン浴より劣る。
 
・酸性塩化浴(20%)img_ico_01.jpg
 
シアン化合物を使用しないので廃水処理が比較的容易である高い電流効率の為、めっき中に水素脆性を殆ど生じない。
レベリング性のある鏡面の優れた光沢がえられるめっきによるガス発生が少ないので作業環境がよい。
特に、鋳物、熱処理物、焼結金蔵へのめっきに適している。
 
 

鉄の防錆について

鉄がさびる原理

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亜鉛めっきの犠牲防食作用

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亜鉛は、鉄に対して優れた防錆力を持つ。
それは、亜鉛が鉄よりイオン化傾向が大きい金属である為で、犠牲的に亜鉛が鉄より先に腐食して電子を放出し鉄の錆を防止する。

 

 

水素脆性について

鉄鋼や特殊鋼の一部(炭素含有量が多い材質)のものは、酸処理やめっき工程で、浴中で発生する水素を吸蔵して素材がもろくなる。

この現象を水素脆性といい、水素脆性を起こした素材は、割れやすくなり、バネ材では致命的な欠陥となるので注意が必要である。

 

 

ベーキング処理 (水素脆性除去工程)

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水素脆性は、高炭素鋼や、熱処理又は冷間鍛造などにより表面硬化された鉄鋼素材に発生しやすい。
めっき工程中では、酸洗い、陰極電解洗浄、陰極電解酸洗、アルカリ性亜鉛めっき浴のように水素と共析する様なめっき浴で多く発生する。
除去方法として加熱処理することにより吸蔵された水素を放流させる方法が行われており通常これをベーキング処理という。
 
 

耐食性試験 (中性塩水噴霧試験)

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塩水噴霧試験とは、めっき被膜や塗装被膜を食塩水溶液を噴霧する腐食雰囲気中で強制的に腐食させて、被膜材料の耐久性を評価する方法の一つである。
亜鉛めっきクロメート処理品の塩水噴霧試験の場合は、亜鉛めっき上のクロメート被膜が破壊されて亜鉛の白錆が発生するまでの時間、次に亜鉛めっき被膜が破壊されて素地鉄がサビて発生する赤錆発生までの時間で被膜の耐食性を判定する。